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2019-12-03 (Tue)

第51回新潮新人賞【受賞作】尾を喰う蛇(230枚)(新潮 2019年11月号)

第51回新潮新人賞【受賞作】尾を喰う蛇(230枚)(新潮 2019年11月号)

新潮2019年11月号第51回新潮新人賞【受賞作】尾を喰う蛇(230枚)中西智佐乃語らせたい。震えるほど酷い戦争の記憶を。介護士・興毅の荒んだ魂が老人の地獄を呼び覚ます。現実と対峙する新たな才能の誕生!--介護士の主人公。主人公の老人介護の過酷さや恋愛・家庭の事情は十二分に伝わったが、老人の語り(というか呻き)と暴力の部分はいまいち響いてこなかった。必死に伝えようというのはよく分かったが。...

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2019-11-21 (Thu)

第27回萩原朔太郎賞【受賞作】QQQ 和合亮一(新潮 2019年11月号)

第27回萩原朔太郎賞【受賞作】QQQ 和合亮一(新潮 2019年11月号)

新潮2019年11月号第27回萩原朔太郎賞【受賞作】QQQ和合亮一--風に鳴る-短い詩ながら印象深い言葉。深い思索がなくしては書けない詩。「風に鳴って」一体どうなるというのだろう。--圏外へ-3・11の詩などで一躍有名になった詩人だが、原発事故後の日本のあり方に一石を投じている詩。「圏外」とは? 「圏内」とは?--家族-「この間 久しぶりに家に戻ったら」で始まる詩。原発事故で家を離れていた人が家に戻るとその無残な...

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2019-11-19 (Tue)

雨上がりの出立 古井由吉(新潮 2019年11月号 連作3)

雨上がりの出立 古井由吉(新潮 2019年11月号 連作3)

新潮2019年11月号連作3雨上がりの出立古井由吉入院が決まった晩、私の一家はすべて故人になったことを報った。炎天までの長い梅雨。--次兄の死に依って、一家すべてが故人となる。相変わらず静かな筆致で読ませる文章だ。孤独が垣間見える文章遣いが如実に顕れている。戦中戦後の次兄との記憶。両親・長兄の死の光景。様々な死者を通じて得る、作者の死に関する感慨。夏の暑さ。そしてこの物語には、会話がほとんどない。それが孤...

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2019-11-10 (Sun)

現代詩手帖 2019年10月号

現代詩手帖 2019年10月号

現代詩手帖2019年10月号--葉をめぐる断章佐々木幹郎-葉の風景や字義をものの見事に捉えていて、人との関係性や言の葉=言葉についても叙述している。葉の生まれから死に至るまでの繊細な表現に心打たれる。--幹郎さんに谷川俊太郎-「詩を書く男」幹郎さんに贈ったポエム。若き日のこと、日常の些事、そして将来と永遠。短い詩ながら、ロマンと現実が混然となっている。--いのちの調べを深く奏でながら原田勇男-生きるということは...

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2019-11-05 (Tue)

現代詩手帖 2019年9月号

現代詩手帖 2019年9月号

現代詩手帖2019年9月号--宗左近作品選●『炎える母』から走っている その夜14(抄)-リフレインしながら変転していく世界観がなんとも粘着したような安定感のある詩となっている。--●『縄文』から波の墓-左右上下対称となった言葉の規律性が効いているからこそ、世界観が濃密となって顕れる。--Re (漂流 (記渡辺玄英--(言葉を打ち消す)と言葉の表層が相俟って不安定な感情性と現代性を兼ね備えたいわば無防備な詩。--新人作品9...

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